ネブトクワガタ





ネブトクワガタは一生のサイクルが短いので、短期間でブリードを楽しめる

コクワガタのように小さく薄い身体とオオクワガタのようなアゴ、そして身体にはメスのオオクワガタのような筋が入っているネブトクワガタ。
一見したところコクワガタやオオクワガタと同じオオクワガタ属(Dorcus属)のように見えますが、実は系統的には全く近いということはありません。
オオクワガタ属(Dorcus属)ではなくネブトクワガタ属(Aegus)に分類されます。

大きさは12mm~30mm程度、ギネスサイズでも33mmとかなり小型の種です。
九州・四国・本州(北限は山形)と広く分布していますが、暖かい気候を好みます。

見た目は成虫が再越冬能力を持つDorcus属に似ていますが、本種は成虫寿命が短くほとんどが羽化してすぐ後食をはじめ、4カ月以内に繁殖を行い死んでしまいます。



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飼育方法

本種は食性が変わっており、オオクワガタの幼虫は朽ち木や菌糸を食べて成長しますが、
ネブトクワガタの幼虫はシロアリが枯れ木を摂食することによって分解し、窒素化合物などの栄養素が濃縮された土状の朽ち木を餌とします。
つまりシロアリの排泄物を食べるということですね。
成虫も幼虫同様腐ったものを好み、開けたてのゼリーよりも空気に触れて発酵が進み酸っぱいニオイがするようになったものを好んで食べます。

ブリードする際にも産卵材としては当然シロアリによって分解された松の朽ち木などが好ましいのですがそんなものを取り扱っているショップはおそらくどこにもないでしょうし、入手手段は自分で拾いに行くくらいしかありません。
しかし、ネブトクワガタのメスはシロアリの排泄物以外にもきちんと産卵してくれますし、幼虫も市販のマットを食べてくれます。





まず、産卵セットですが、材はいりません。市販の発酵マット(クワガタ用ではなくカブトムシ用の腐葉土)やきのこマット(一番熟れているもの)などでオーケーです。
用意できるなら飼育している他のクワガタの幼虫の糞が混じった使用済みのマットがあれば最高ですね。元々シロアリの糞を栄養としているわけですから、市販のマットに使用済みマットをブレンドすることで、ネブトクワガタにとってより理想的なマットに近づけることができます。
このマットに十分加水(オオクワガタより気持ち多め)し、ケースに軽く押し付けながら敷き詰め、あとは交尾済みの♀とセリーを入れるだけ。
ペアリングですが、他のクワガタと同様に3~7日間同居させておけば問題ないです。
非常に小さい種ですのでプリンカップに水で濡らしたキッチンペーパーを敷き詰め、そこにゼリーとネブトのペアを入れておけば勝手に交尾してくれます。
もしくは、産卵セットにそのまま♂と♀を同時に投入するというやり方でも構いません。
これでも十分卵は採取できます。ネブトクワガタの♀はマットに卵をバラまくように産卵するので割り出しも非常に楽に行えます。

続いて幼虫の管理方法ですが、成虫まで一貫してマット飼育でOKです。
菌糸の入ったオガを食べるような種ではありませんし、逆に菌糸ビンで飼育するとかなり高い確率で成虫になるまでに死んでしまいます。個別の管理するのが面倒な人は大き目のケースに幼虫をまとめて投入して、羽化するまでに1~2回交換すればOKです。
ネブトクワガタの幼虫期間は8~10カ月なので、2回交換するのであれば、3ヶ月に1回を目安に、1回の交換のみで済ませるのであれば、孵化から4カ月後に一度交換してあとは水分量に気を配りながら、羽化するまで管理してください。

年間を通してのブリードスケジュールは、
5月下旬~6月上旬 新成虫掘り出し
6月上旬 後食開始
6月中旬~下旬 ペアリング
6月下旬~7月上旬 産卵セット投入
7月下旬~8月上旬 割り出し
8月上旬~翌4月 幼虫管理(マット交換1~2回程度)
3月下旬~5月下旬 羽化
5月下旬~6月上旬 新成虫掘り出し

このようになると思います。