オオクワガタをはじめ、様々な昆虫の飼育においてたびたび話題になる塁代について考えてみます。

自分の好きな体型の個体、もしくはギネスを狙えるようなサイズの個体を作出したいと考え塁代飼育をするブリーダーは多いはずです。私もその一人です。

しかしご存知の通り塁代には多くの遺伝的デメリットも存在します。
例えば、羽化不全が多くなったり、次世代の性別がどちらかに異常に偏ってしまったり、卵を産まない個体が増えてしまったり、卵を産んでもそれが孵化しなかったりとこれらは全て生存に不利となる遺伝情報が形質として表れることで生じています。




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塁代飼育の限界はどこなのか?


チーターといえば最も足の速い陸上哺乳類としておなじみの動物ですが、彼らは非常に感染症に弱いことで知られています。
子供のチーターが繁殖可能な年齢まで成長する確率は約4%であると言われています。
当然野生動物ですから、自然環境の厳しいサバンナで他の肉食動物に襲われ命を落としたり、または十分な餌が得られず餓死してしまうケースも考えられるでしょう。
しかし4%という哺乳類としては異常に低い生存率の理由は、チーターの遺伝的多様性が低く、ほとんどが子供のうちに感染症に罹ったり、病気になったりして死んでいくからです。
現在チーターは1種しかおらず、亜種と呼べる動物もいません。また、チーターは約一万年前にボトルネック(個体数が激減し、絶滅寸前の状態)に追い込まれ、遺伝情報のプールが狭い中で交配を繰り返して来ました。
こういった状況や歴史がチーターの遺伝的多様性を低くしているのです。

塁代飼育というのは、これに近い、いやむしろもっと酷い遺伝情報が非常に近い一等身や二頭身内での近親交配を人工的に行っていることになります。
F5やF10などの極端なインラインブリードでは自然界ではまず起こりえません。
一見健康そうな個体同士であっても遺伝子のホモ接合により、劣勢遺伝子が形質として表れてくることがあります。近親交配を繰り返すごとにこの危険性を高めています。

一般的に虫はインブリードに強く、塁代障害に強いと言われています。
F15くらいしているブリーダーの方もいらっしゃいますし、
元々生息地が狭く、遺伝的な多様性が低い種はインブリードにも強いとおっしゃる方もいます。
大学や研究機関で飼育されているショウジョウバエなどはもっと過剰な近親交配を繰り返している可能性もあります。
圧倒的にデータが足りていません。どこまでの塁代飼育なら安全なのか、血の入れ替えは何代くらいの時に行えばいいのか、オオクワガタを塁代飼育しているできるだけ多くのブリーダーさんたちの意見をお聞きしたいと思っています。