多分ユダイクスミヤマ


ミヤマクワガタ属(Lucanus)のタイプ種であるヨーロッパミヤマクワガタ(Lucanus cervus)
原名亜種はLucanus cervus cervus
この種は、日本ではよくケルブスミヤマという名前で流通しています。
自分はラテン語の発音に近いケルウスミヤマと呼んでいます。
ラテン語では「v」は半母音[w]を表すので「vu」は英語でいうと「wood(木材)」や「wolf(オオカミ)」の「wo」と同じような発音になります。






wikiによるとヨーロッパミヤマクワガタは現在6種類の亜種が認められているらしく、図鑑や書籍によってはもっと細かく分類されている場合もあるようです。
wikiに表記されている6種の形態と生息域くらいは知りたいのですが、「ケルウス」「ユダイクス」「アクベシアヌス」この3種以外はあまり流通しておらず、ネットで調べてみてもこの3種以外の情報はほとんど見つかりませんでした。
この3種以外に関しては今後海外の書籍などを収集して情報を集めていきたいと考えています。


とりあえず今回は、情報がたくさん出回っている既に日本でメジャーな3種の生息域とその地域の環境を調べていきたいと思います。
本来なら、基亜種となるケルウスミヤマからまとめていくのが大筋だと思いますが、
ミヤマクワガタ属最大の種であり、国内外問わず非常に人気の高い種であるユダイクスミヤマ(Lucanus cervus judaicus)とアクベシアヌスミヤマ(Lucanus cervus akbesianus)からまとめていきたいと思います。







この調査の目的


現在、ミヤマクワガタ属(Lucanus)に属する種を健康的且つ大型に育成するには低温で飼育することが条件の一つであると一般的に言われており、ヨーロッパミヤマも御多分に漏れず、多くのブリーダー達によって低温飼育されています。
この通説を科学的(あるいは統計的)に証明するためには実際に実験を行う必要があります。
しかし、温度以外の条件が同じになるよう数百匹単位のミヤマクワガタの幼虫を育成するためには、設定温度の違う複数のブリードルームと遺伝による形質の差ができるだけ小さくなるよう同じ親虫、または兄弟を使って数百匹の幼虫サンプルを用意する必要があります。
この実験を私個人でやることは経済的にも時間的にも不可能なので、野生のユダイクスミヤマやアクベシアヌスミヤマが生息する環境を知ることで、ブリードする際の最適な環境(温度、湿度、幼虫の餌)を導き出そうと思い、この調査を始めることにしました。

データはこれから調べ始めるので、結論はまだ出ていません。
しかし、これはあくまでも論文ではなくブログなのでモチベーションと更新頻度を優先し、
調査結果を随時記述していくことにしました。
予めご了承ください。






おおまかな生息域


まずはおおまかな生息地を地図で確認してみます。
ヨーロッパミヤマクワガタと呼ばれていますが、大型の種が実際に生息しているのはヨーロッパというよりも中東に属する国々で、最も有名な産地はトルコ、次いでシリアとなっています。
2種とも生息域はほぼ同じですが、アクベシアヌスミヤマはトルコ中南部からシリア北西部に生息しているのに対してユダイクスミヤマはさらにシリア東部まで生息していることからアクベシアヌスよりもやや高温乾燥に強い種であることが予想されます。

地図で見てみるとこの辺り
ユダイクス・アクベシアヌス生息域

拡大図とその航空写真
ユダイクス・アクベシアヌス生息域 拡大図
ユダイクス・アクベシアヌス生息域 拡大図 航空写真


実際にグーグルマップで生息域を見てみた所感としましては、
ユダイクスとアクベシアヌスの生息地の気候は想像していたよりも暖かいのではないか、と思いました。

トルコ東部は標高が1500m以上あり冬は寒さが厳しく寒冷な気候ですが、
ユダイクスとアクベシアヌスが多く生息していると言われている南西部及び中南部は地中海性気候もしくは温暖湿潤気候に属しており、暖かそうな印象を受けます。

トルコに次ぐ産地であるシリアに関してはさらに気温が高くなり、地中海沿岸部は典型的な地中海性気候で、レバノンとの国境にはレバノン山脈があり山岳地帯となっています。
後はアサド湖とユーフラテス川沿いに緑が見受けられる程度でヨルダンとイラクに国境で接する南部と東部はシリア砂漠でとてもクワガタが生息できる環境ではありません。
航空写真をみると北部に少し緑色の部分が見受けられますが、ここは半乾燥地帯でステップ気候となっており草原が広がる中で所々背の低い木が生えているだけなので、おそらくここもクワガタが生息できる環境ではないことが予想されます。

今回の記事は以上になります。
今後は少しずつ、そして更に詳しく環境データを記述していこうと思っています。
月毎の温度変化や降水量を記すだけなので、無味乾燥な内容になるかと思いますが、
興味のある方はご覧ください。





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